2017年03月06日
ロバ「一休」について。
「どうして神勝寺にはロバがいるのですか」とよく尋ねられますが、実は、禅とロバは切っても切れない関わりがあります。臨済宗開祖の臨済禅師は臨終のときに、弟子にむかって「おまえのような瞎驢(カツロ)のところで我が法はほろびる」といわれました。瞎驢とは「目の見えないロバ」ということで罵りの語、中国語にはこんな言葉が多いのです。しかし、これをまともに受けてはいけません。禅宗は逆説的で、このような言葉で相手を認めることもあるのです。以来、臨済宗の法孫のことを瞎驢というようになりました。日本の有名な一休禅師はみずからを瞎驢庵と称しています。というわけで、神勝寺の休ちゃんは、高名な一休さんにあやかったものです。